人との距離が近すぎると、見なくてもいい相手の「欠点」や「わがまま」「無理解」「無神経」などが見えてしまいます。相手との距離を縮めすぎると、時として相手の心に踏み込むことにもなり、相手には「うっとうしい」「大きなお世話だ」という気分を起こさせたりもします。
人と人との関係には「ほどよい距離」というものがあります。相手を少し離れて見ることで、その人のいいところ、悪いところといった、その人の全体が見えるものです。近すぎず、離れすぎず。そういう距離こそが人間関係を良好にできて、いい関係を持続させることができるのです。「ほどよい距離」をとっていることで、「好き」「いい感じ」「いい人」でいられて、「嫌い」「めんどうくさい」「いやな人」にならないのです。
本書では、「人とはちょっと離れてみる」発想をもつこと、そうすることで「相手のことがよりよく見える」「いい関係が保てる」という、人間関係がうまくいく「ほどよい距離」について、精神科医の和田秀樹先生が具体的に解説します。この「ほどよい距離」のとり方は、親子間、夫婦間、恋人同士、会社の同僚や上司、隣人など、「人とつきあう」あらゆる関係に通じています。
●一緒のときが長すぎると、わかり合えなくなる
●「近づきすぎる」と悪い感情が生まれる
●家族が「うっとうしくなるとき」はいつ?
●ほどよい距離感で、その人のよさが見えてくる
●「少し離れたい」という心のサインを見逃さない
●「離れること」と「傍観者になること」は違います
●寂しいから誰かにくっつくのですか?
●好きならその人を「見守る時間」を大切に!
●不満が「ふくらむ距離」と「消える距離」がある
●離れたほうが全体が見えて、「正しい判断」ができます
●「あなたはあなた、わたしはわたし」の人間関係がいい
●自分を豊かにする「孤独」な時間 (他)
◎本書は小社から出版された『誰かと「いい人間関係」をつくるには?』を改題し、再編集した新版です。
■和田秀樹/Hideki Wada
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒、東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在は精神科医。国際医療福祉大学心理学科教授。和田秀樹こころと体のクリニック院長。一橋大学経済学部非常勤講師。川崎幸病院精神科顧問。
作者:和田秀樹/Hideki Wada
叢書系列:WIDE SHINSHO 248
規格:平裝,11.5 x 17.5 x 1.5 cm,192頁
出版商:新講社/Shinkosha
出版日期:2019年02月27日初版壹刷
語言:日文
ISBN-13:978-4-86081-581-3
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