高校生の一人息子の失踪にはじまり、佐知子の周囲で次々と不幸が起こる。愛人の事故死、別れた夫・雄一郎の娘の自殺。息子の行方を必死に探すうちに見え隠れしてきた、雄一郎とその後妻の忌まわしい過去が、佐知子の恐怖を増幅する。悪夢のような時間の果てに、出口はあるのか――。人の心の底まで続く深い闇、その暗さと異様な美しさをあらわに描いて読書界を震撼させたサスペンス長編。
■沼田真帆香留/沼田 まほかる/Hokaru Numatama
1948(昭和23)年大阪府生れ。主婦、僧侶、会社経営などを経て、2004(平成16)年『九月が永遠に続けば』でホラーサスペンス大賞を受賞してデビュー。作品に『彼女がその名を知らない鳥たち』『猫鳴り』『アミダサマ』。
作者:沼田真帆香留/沼田 まほかる/Hokaru Numatama
叢書系列:ぬ-2-1
規格:文庫,10.8 x 15.1 x 1.8 cm,496頁
出版商:新潮社/Shinchosha
品牌:新潮文庫
出版日期:2011年11月10日初版拾陸刷
語言:日文
ISBN-13:978-4-10-133851-4
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